前回、mt-devで構築したMTのローカル環境をプラグインを読み込んで起動しましたが、前回の方法の場合、起動するたびにプラグインを列挙しなければならないので実用的ではありませんでした。
この作業を簡単にするため、設定ファイルを作成しました。
.env ファイルの利用
下記のコマンドを実行して、ディレクトリー「mt-dev」に設定ファイルの「.env」ファイルを作成します。
$ cd mt-dev
$ touch .env
「.」始まりのファイルはMacでは不可視ファイルとなるので、作成されているか確認するためにはターミナルで下記のコマンドを実行するか、「shift + command + .」で不可視ファイルが見えるようにします。
//不可視ファイルを表示にする
$ defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles TRUE
$ killall Finder
//不可視ファイルを非表示にする
$ defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles FALSE
$ killall Finder
「.env」ファイルが作成されていることが確認できたら、続いて「.env」ファイルに必要事項を記入していきます。
「.env」ファイルにrepoディレクトリにあるプラグインのフォルダー名を列挙するので、あらかじめプラグインのフォルダー名をまとめておきます。下記のコマンドでrepoディレクトリに移動して、プラグインのフォルダー名のリストを表示させます。
//mt-devのrepoディレクトリに移動
$ cd mt-dev //.envファイルの作成時からmt-devディレクトリに入ったままなら不要
$ cd repo
$ ls
//下記のようにプラグインのディレクトリが表示されるので、テキストエディタなどでカンマ区切りに直します。
ImageUploadUtility-Personal Split
MTUploadDir mt-plugin-NativeLazyLoad-master
プラグインのディレクトリ名の準備ができたら.envファイルを編集するので、下記のコマンドを実行して「mt-dev」ディレクトリに戻りVimで「.env」ファイルを開き、「a」キーでインサートモードにします。
//ひとつ上の階層mt-devディレクトリに戻ります。
$ cd ..
//vimで.envを開きます。
$ vi .env
下記の必要事項を記入します。
//.envファイルに書き込む内容
ARCHIVE=MTのアーカイブファイル
REPO=プラグインのフォルダー名(複数の場合はカンマ区切り)
MT_CONFIG_CGI=mt-config.cgiファイルの指定
//今回は下記のように設定しています。
ARCHIVE=MT7-R4608.zip
REPO=ImageUploadUtility-Personal,Split,MTUploadDir,mt-plugin-NativeLazyLoad-master
MT_CONFIG_CGI=mt-config.cgi
必要事項を記入したら「esc」キー、「:wq」で編集内容の保存、Vimを終了します。
//下記のコマンドで記入した内容を確認できます。
$ cat .env
//.envファイルの内容が表示されます。
ARCHIVE=MT7-R4608.zip
REPO=ImageUploadUtility-Personal,Split,MTUploadDir,mt-plugin-NativeLazyLoad-master
MT_CONFIG_CGI=mt-config.cgi
設定ファイルの作成が完了したので、.envファイルを使ってMTを起動します。.envファイルを使った起動方法は2通りあります。
ひとつは下記の方法になります。
//下記のコマンドで.envファイルの内容を表示させます。
$ cat .env
//.envファイルの内容が表示されます。
ARCHIVE=MT7-R4608.zip
REPO=ImageUploadUtility-Personal,Split,MTUploadDir,mt-plugin-NativeLazyLoad-master
MT_CONFIG_CGI=mt-config.cgi
//設定内容が表示されている状態で下記のコマンドを実行すると、設定内容でローカル環境を起動できます。
$ vagrant mt-dev up
//起動後、ローカルのMTにアクセス・ログインできます。
もうひとつは起動時に.envファイルを指定して読み込ませる方法です。
//下記コマンド実行の時に設定ファイル.envを指定します。
$ vagrant mt-dev up ENV_FILE=.env
//起動後、ローカルのMTにアクセス・ログインできます。
これで設定は完了です。